「お待たせしました!いよいよ腕自慢大会、決勝戦の始まりです!出場者の方はステージに!」
「頑張れヘウ"ンちゃん!」
「行ってきます」
ジュリアさんはまだ昨日の傷が良くなってないので、決勝戦はヘウ"ンが出る事になった。
緊張しないで落ち着いてやればきっと大丈夫。心の中で念じ、ヘウ"ンはステージに上がった。
「神子ヘウ"ンの相手は、前大会優勝者のキク選手!」
呼ばれて出て来たのは、杖をついた腰の曲がったお婆さん。色が落ち白くなった髪を、頭の上で団子にして結んでいる。