そんなヘウ"ンの表情を読みとったナスカさんは、
「じゃあお願いね」
「いや、でも」
言った瞬間ナスカさんは厳しい目を向けて来てもう一度言った。
「お願いね」
「はい…」
その目と声で、返事をすざるを得なかった。ナスカさんはすぐにパッと笑顔を浮かべ、
「ありがとう、ヘウ"ン。流石私の部下」
「いえ…」
あんな怖い顔されたら断れない。バースなら断れるだろうけど、まだ私には上司に逆らう勇気はない。
「あ、それとヘウ"ン。バースには内緒ね？あいつ絶対に反対するから」