「ヘウ"ンちゃん!」
ジュリアさんが避けるようにと叫ぶ。でもまだだ。
「くたばれー!」
レッカさんが目前に迫って来た瞬間、ヘウ"ンはバッと横に跳んでレッカさんの足に足をかけた。
「何!?」
バランスを崩し地面を転げるレッカさんに待っていたのは、場外。
あっけなく落ちたレッカさんは呆然とし、会場も静まっている。その静寂を破ったのは司会者の声。
「何とレッカ選手が場外に落ちてしまったー!この試合の勝者はヘウ"ン選手です!」
「おおおお!!」
会場の歓声を聞きながらヘウ"ンはリングから下りた。