次に爆発したのをキッカケにヘウ"ンはレッカさんに突っ込んで剣を振り下ろした。だが、
バキッ。
「は?」
レッカさんに当たる前に、剣が音を立てて折れた。最初にセイカに来た時を思い出す。
「嘘でしょ…」
ヘウ"ンが呆然と呟いていると、レッカさんに首を掴まれそのまま宙に持ち上げられた。
「くっ…」
「ヘウ"ンちゃん!」
今はジュリアさんに答える余裕がない。レッカさんは笑みを浮かべ悠然とヘウ"ンを見上げる。
「あんた神子なんだろ?なのにまともに神化も出来ないのかい?」