爆煙で視界が悪いが、微かに相手の影を見る事が出来る。ヘウ"ンはすかさず剣を握り締め駆け出した。
剣を振り上げ下ろそうとした時、レッカさんの太い腕がヘウ"ンに振られて来た。
何とか剣を盾にして防いだが相手の力のが強く、体重の軽いヘウ"ンは簡単に飛ばされてしまう。
「く…」
受け身を取りすぐに相手を見る。敵からは目を離さない。
そうしてる間に爆煙も晴れて視界がはっきりする。
「惜しかったねー」
レッカさんが剣を弾いた腕を擦りながら言う。腕には傷一つ付いてない。