「凄い…」
会場が揺れるくらいの歓声を聞き、身が震え上がってしまう。
「いよいよ始まりますが…」
昨日案内してくれた大会の関係者の人が近付いて来る。どうやら大会の間はこの人がヘウ"ン達の面倒を見てくれるらしい。
「まずどちらが出場しますか?」
「あ、私が」
ヘウ"ンが手を上げる。昨日の夜ジュリアさんと話しあってまずはヘウ"ンが出る事にした。
これも修行の一つになるだろうという事で。別に勝つつもりはないので、特別無理はしない。