ジュリアさんは紙を丸めてゴミ箱に捨てた。
「ルールなら知ってるから読む必要なーい。一回出てるし」
「そうなんですか?」
「うん。バースが出た時にね。あいつ一人で片付けちゃったから」
出入り禁止になったってやつだ。
ジュリアさんはベッドに寝転んで、手足を伸ばす。
「あー、暇だなー。何で出ちゃいけないのよ」
「そうですね」
ヘウ"ンもベッドに腰掛けて頷く。
何で出ちゃいけないのか分からないけど、多分何か目的があるんだろう。