男はそれだけを言い、またドアを閉めて今度こそ立ち去った。
ジュリアさんは窓から下を見下ろし、呟く。
「だからこのホテルに監禁してんのか」
「別に監禁じゃ…」
とりあえずヘウ"ンは貰った紙を開いて目を通した。
「えっと…大会は全三回戦で行う…」
『個人でもペア出場でもよい。ペアの場合は一試合一人ずつ。殺しは禁止。武器は自由。一日目は二試合で、二日目は決勝戦を行う。負けた時点で終了とする』
「だって」
紙をジュリアさんに渡して言う。