「この部屋になります」
通された部屋はあまり広くなく、二つのベッドでいっぱいだった。ジュリアさんは早速文句を言っていたけど、それは聞かないフリをして流した。
そして男の人が胸のポケットから一枚紙を取り出し、それをヘウ"ンに渡した。
「大会のルールの説明が書かれています。必ず目を通しておいて下さい。それでは、私は失礼します」
そして男はドアを閉める。
「ルールか…」
読もうとした時、またドアが開かれた。
「ああ、言い忘れました。会場はこのホテルの地下にありますので」