大会の予定は二日。どれくらいバースと離れていたら猫になるのかまだ分からないけど、可能性はある。
「まぁ、何とかなるんじゃない?猫になったら神化の力ですって言えばいいよ」
一回戦で終わろうとしているジュリアさんは気楽。まぁ、一回戦ぐらいなら保つかな。
と、ジュリアさんは指を一本立て、声を潜めて言った。
「バースにはバレてないよね?」
「あ、はい。でも…」
さっきのバースの言葉を思い出しながら言う。
「バレてはないと思いますけど、怪しんでました」