そんな風景を見ていたバースは、緑広がる大地にゴロンと寝転ぶ。ビオラもその隣に座り、三人を微笑ましく眺める。
「ヘウ"ン、この二日頑張ったね」
ビオラの言葉にバースは「ああ」とだけ呟いた。
「このままじゃバース追い抜かれるんじゃない?」
「バーカ。そんな簡単に抜かれるかよ」
「でもいつかは、離れて行くでしょうね」
ボソっと呟いたビオラの言葉に、バースは何も答えなかった。それは、バース自身感じていた事だったから。