傷付けられたのは文香なのに





文香は泣きながら、笑って





「私は大丈夫」



と繰り返した。



自分がボロボロになってまで、私を気遣ってくれる文香の優しさに






心がちぎれてしまいそうだった。





後悔は


絶望に。


怒りは


殺意に。






文香を守れなかった自分自身を



文香を傷付けた人全てを






私は…………