「え?あ、あぁ…そうか!!
じゃあ、藤原と及川よろしく頼むな。
今日の放課後、プール前に集合だそうだ。」
「はーい」
「………」
なんだかよくわからない間に、私はプール掃除に参加することになった。
クラスはざわついたまま。
男子達は
「藤原わけわかんね〜!!」
と笑ってる。
女子達は、私に冷たい視線を送っていた。
なんでこんなことに……
私の頭がフリーズしている間に、HRは終わっていた。
ガタガタとみんなが椅子から立ち上がり、教室はまたいつもの騒々しい空間に変わった。
トン。トン。
誰かが私の机の隅を叩いたので、私はハッとして顔を上げた。