「美羽?俺を興奮させてどうするつもり?」


「え?えっと………」


キョトンとして俺を見る。


「襲われたかったり?俺は構わないよ?」


コーヒーを一口喉に通し、横目で美羽をうかがうと、真っ赤になって睨んでた。


「ほっぺ膨らんでますけど?」


頬をツンとつつくと、涙が一雫……。


「美羽?どうした?」


いじめすぎたかとあたふたする俺から目線を外し、涙を拭った。


「……眠い。」


どうやら欠伸を噛み殺した結果の涙。

日付が代わり、新しい一日が始まった。


「そうだな。もう帰るよ。」


「………瞭くん?」


「ん?」


うるんだ瞳はいろんな意味で男心を揺さぶる。