美羽のベッドは寝心地が良くて、なかなか起きれそうにない。


「おいで。」


かけられたタオルケットを捲り、腕の中へ。


「帰んなくて大丈夫?」


「大丈夫。」


「でも…」


「そんな色気の無い事言わないの。大丈夫だから。」


「写真撮られない?」


「…………嫌味、うまくなったね?」


「…………ごめん。」


ちらっと見ると、困った顔して俺を見る。


「もう撮られません。ま、美羽となら良いかもな。」


「…………」


「大丈夫だから。美羽はそのままでいれば良いから。」


そっと髪を撫でる。

夕べの甘い時間を再び………


「瞭くん、社長さんが……」


社長…………

忘れてた。