「おはよー、陽ちゃん」
「おはよう、仁美」
いつもどおり、ピアノを弾きに学校に来ているけど、今日はいつもと違うところがあった。
今日吹奏楽部は余所で練習するので、わたしは朝から学校に来ていること。
そして校門前で仁美に会ったこと。
仁美は美術部に所属しているけど、美術部と吹奏楽部はほぼ同じ時間帯に活動しているから、ピアノを弾きに来るわたしとは入れ違いになる。
「今日美術部は休みのはずだけど」
「そうだけど、コンクールの締め切りが近くて」
どうやら構図がなかなか決まらなかったらしい。
「ところで例の彼とは、何か進展あった?」
玄関で上履きに履き替えながら仁美は聞いてきた。
「一応……」
進展なのか分からないけど、あれから先生は欠かさずピアノを聴きに来てくれて、しかも、夜に感想のメールが送られてくる。
最初に比べたら、たいしたものだと思う。
もちろんそのメールはすべて保護してある。
「顔赤いぞ、コノ」
照れているのを見て、仁美が肘でつついてきた。
「そんな……からかわないでよ……」
「おはよう、仁美」
いつもどおり、ピアノを弾きに学校に来ているけど、今日はいつもと違うところがあった。
今日吹奏楽部は余所で練習するので、わたしは朝から学校に来ていること。
そして校門前で仁美に会ったこと。
仁美は美術部に所属しているけど、美術部と吹奏楽部はほぼ同じ時間帯に活動しているから、ピアノを弾きに来るわたしとは入れ違いになる。
「今日美術部は休みのはずだけど」
「そうだけど、コンクールの締め切りが近くて」
どうやら構図がなかなか決まらなかったらしい。
「ところで例の彼とは、何か進展あった?」
玄関で上履きに履き替えながら仁美は聞いてきた。
「一応……」
進展なのか分からないけど、あれから先生は欠かさずピアノを聴きに来てくれて、しかも、夜に感想のメールが送られてくる。
最初に比べたら、たいしたものだと思う。
もちろんそのメールはすべて保護してある。
「顔赤いぞ、コノ」
照れているのを見て、仁美が肘でつついてきた。
「そんな……からかわないでよ……」