「ここは外国じゃ無いんだよ!!」
「は…」
意味が分からないままバッチーンと気持ち良いぐらいどでかい音が鳴り響いて
気がついたら俺は地べたに座り込んでいた
しばらく放心状態のまま座っていたら
俺にビンタをかました奴の足音がだんだん小さくなって
やがて消えると
「あ゙~いってぇッ!!」
ようやく自分がされたことを理解したのと同時に、一気に頬に痛みが走った
「ったく…あんなことぐらいで怒んなよなぁ゙!!」
よろよろと起き上がって服に付いた砂を払って、憂さ晴らしに大声で叫んでやったら
「あー!!こんなところにいたんだ☆」
聞き覚えのある幼い声が聞こえた
徐に振り返って携帯のライトを使って相手に向けると、やっぱり思った通りの人がいて
「なんだナツか…」
ため息混じりにそう呟いたら
「何だとはなんだよ~!!」
ナツは不満そうに頬をプクゥッと膨らまして勢いよく俺に抱きついてきた