―――――………‥

ガチャン

「入れ」

「あ、はい!!お邪魔しまぁ…す」

とあるマンションの一角に笹倉さんの部屋はあった

綺麗に靴を並べて中へ入る

「……」

黒で統一されたシンプルな部屋

必要最低限の家具しかなくて狭さは感じないけど

寝るだけ…みたいな部屋で少しもの寂しい気がした


「そこらへんに座っとけ」

「あ、はい」

そう言うと笹倉さんは奥のキッチンの方へ行き誰かに電話を始めて

残された私はキョロキョロと辺りを見渡しベッドの手前にあった適当な薄いクッションの上に腰をおろした


今から事情聴取みたいなのされるんだよね?

なんか…かなり緊張するι

しきりに目をさ迷わせていたら

ふと、ラックの上にあった写真立てに目がとまった