「え!?なんで!?」

「敬語」

「なんで…笹倉さんの家なん…ですか?」

取って付けたような敬語を使う私に笹倉さんはハッと鼻で笑ったあとニヤリと悪魔のような笑みを浮かべて

「アイツらの家はバレたら不味いし外はマスコミが嗅ぎ回ってる。他にお前を落ち着いて尋問出来る場所がねぇからな。」

「じっ…尋問!?」

言葉の使い方おかしいよ!?

やっぱり二分遅刻したから怒ってるの!?

てか笹倉さんが言ったら冗談に聞こえないんだって!!

グルグル頭の中で考えれば考えるほどサァァァ…と血の気が引いていく


「…早く帰りたい」

柳井の事聞く前に死ぬんじゃないのかな…私

私は笹倉さんに聞こえないくらいの小さなこえで呟くと、窓の外を眺めてさっそく現実逃避を始めた