ごめんなさい…
謝って済む問題じゃない…会う資格さえないのも分かってる
けど…
早く柳井に会いたい
一緒に部活して
少しだけでもいいから話をして…柳井をもっと知りたい
矛盾だらけだけどこんなことを思うのは
柳井の違う面を見たから…
柳井に対しての気持ちが変わったからかもしれない
「…カメラ拭こ」
そんな思いを胸にしまい、今は一生懸命部活をする時だと頭を切り替えて
綺麗な布で自分のカメラを拭き始めた
「…大事なもほど…脆くて…失いやすい…早く…早く…取り戻さなきゃ…ね?」
窓際でそよ風に銀髪をなびかせながら、虚ろな瞳に私を映したまま小さくそう呟くと
目を瞑り気持ち良さそうに寝息をたて始めた