背中に響くナツの大きな声
俺はとりあえず一旦足を止めてナツに背を向けたまま耳を傾ける
「僕の話…少しだけで良いから聞いてね」
ナツは話を聞いてくれることに安堵してさっきより声のトーンを落として話始めた
「そりゃあ…勝手な行動をしたのはいけないと思うよ?
シンやヒロ…勿論僕も怒ってた
だけど、それはいつまで経っても帰って来ないカズを心配してたからだよ?
シンはずっと歌の合間チラチラステージ脇をみて帰って来てないか確認してたし
ヒロだっていつもより落ち着きが無かった
それに、煌ちゃんを忘れられないのは、みんな一緒…。
ただ…カズはちょっと行動にでちゃっただけ
僕だって今でもどうして僕達に黙っていなくなったのか考えたりするもん
だから…自分が馬鹿な奴だなんて悲しいこと言わないで
僕はカズがスッゴく頑張り屋さんで仲間想いなのを知ってるから」