自分の立ち位置に着くと苛々を抑えるようにふぅ…と息をついて、ヒロに借りたベースを少し弾いてみた
~♪~♪
深い重低音に独特のあるサウンド
軽やかに弾く度身体は面白いくらい震える
俺は胸が高鳴った
すげ…俺の好きな音ドストライク
下手すりゃ俺のより良い音色だ
「カズ、準備はいいか?」
「ああ」
マイク越しに聞こえてきたシンの声に俺は躊躇うことなく頷く
その動作にシンは俺にほんの一瞬笑みを浮かべるとすぐに観客の方へ甘いマスクを向けた
「さぁ、ラストを飾るのは俺達四人の絆を歌ったこの曲!!」
「カズのソロパートが見物だよ♪」
「…プレッシャーかけんなよ」
「それでは聞いて下さい」
"Last Friends"
変わらない四人の友情
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