私が勝手にしたことなのに
なんで全部自分で背負い込むのよ…
そう言いたいけど先程止められたばかりだったので黙って口をきつく閉じるしかなかった
「…仲良く友情ごっこか?ハッ、笑わせるな」
鼻で笑うと私達のすぐ前まで歩み寄り、素早く柳井の胸倉を掴んだ
射抜くような目
眉を寄せて歯を強く噛み締める姿は
溢れんばかりの憤りを必死に抑えているようにみえた
「…とりあえずお客様にはパフォーマンスの一種だと説明してある」
「え…なに言って」
「女は俺が親元へ送り届ける。お前はもう一度お客様の前に出て"楽しかったですか~?"とか言ってごまかしとけ。いいな?」
「…でも」
「いいか、二度目はない。俺だけじゃなくメンバー達にも迷惑かけてるんだ。次こんなことしてみろ?説教だけじゃ済まされないと思っとけ」
そこまで言うと柳井から手を離して、次は私に目を向けた