「チッ…」 自分の不甲斐なさに思わず舌打ちをする 自分の事ばかりに気をとられすぎて、コイツの体調がまだ万全ではないことをすっかり忘れていた… 無理させてたんだよな… そう思ったら堪らなくなり視線を外すと、ドアの上にある壁掛け時計に目を向けた 「二時間…か」 余り時間が経っていないことに少なからず驚いた もっと長くここにいたような気がした 夢を見ていたからだろうか? 架山と話していたからだろうか? それとも……