その言葉を聞いた途端クラス中がざわめいた


「なっ…!!?」


私はガタッと椅子を鳴らして立ち上がり反論しようとしたら


「そういえば…架山さん…遅刻しましたよね?」

間髪入れずに担任が言ったものだから私は言いかけた言葉を飲む


この言い方から先生は早くこの場から離れたいように聞こえた


「ちょ…先生この男の言う事まともに聞いてんの!?」

「翠…」

翠は納得がいかないと言い、立ち上がって私の代わりに抗議してくれた


柳井はチッ…と舌打ちをしたが、すぐに何か思い付いたように

「先生?」


と呼ぶと

「え?…」

先生の耳元まで顔を近付けて




「――――…‥」


耳元で何か囁いた



刹那


先生はカァッと顔を赤らめて


「架山さんと…柳井君…この後指導室へ」


「えぇ!?」


さっきまでの勢いはどこへいったのか

虫のようなか細い声でボソリと言った