―――――――…‥
ガラガラッ
「はぁ…はぁ…遅く…なりま…した」
勢いよくドアを開けて部室へ飛び込むと
「うわぁっ架山さん!?」
「なに、何なのよι」
「…勢い良すぎ」
いきなり現れた私にみんなびっくりしていた
私は構わずすぐ近くにあった椅子へふらふらしながらそこまで歩くとストンと落ちるように座った
間に合った…
乱れた呼吸を整えて、俯いていた顔をあげれば私の斜め前にいる柳井と目が合ってしまった
「……」
咄嗟に顔ごと逸らす
が、すぐにヤバいと思いもう一度顔を柳井へ向ければ既に柳井は私の顔なんて見ていなくて、カメラを熱心に磨いているところだった
なんだ
別に心配する必要なんて無かったんじゃない…
私はホッと胸をなで下ろすと、鞄からお父さんのカメラを大事に取り出して机の上へ静かに置いた