机の上には恐らく授業中に使ったのであろう山積みのプリントが置かれてあることからほぼ間違いなさそうだ
…最悪
と、いうことは
「…翠…ノート」
当然三教科分のノートはとっている筈もなく
やや遠慮気味に訊いてみれば言うだろうと思ったって苦笑いして
「まぁ、起こさなかった私も悪いし…今回はタダで見せてあげる」
すんなりノートを差し出してくれた
「ほんと!?ありがとう♪」
思いもよらない返事に私は思わず翠に抱きついた
「暑苦しいからやめてι部活あるんでしょ?早く行きなよ」
鬱陶しいそうに私を引き剥がすと、私を鞄と共に教室の外へと追いやった
「あっ!!ヤバいッ遅刻するιありがとう翠♪」
本当にヤバかったものだから翠に早口でお礼を言うと、慌てて教室をあとにした
「嵐のようなやつね」
翠はハハッと可笑しそうに笑った