「…きて…ね…起きて…起きなさいよっ!!」



だんだんとクリアになっていく声


「う…ん」


誰かに体を揺さぶられていることに気がついて私はゆっくり目を開ける

「全く…どれだけ寝たら気が済むのよι」

「ん…?」

まだ視界がぼやけてよく見えなくて、何度も目をぱちぱちしてもう一度目の前にいる人の顔をみれば

そこには呆れを通り越して笑っている翠がいた

「気持ちよさそうに寝てるから最初は起こさないであげたんだけど、まさか放課後までずっと寝てるとは思わなかったわよ」

「えぇ!?」

時計をみれば私が寝てから三時間ほど経過していた

うそ!!!