キーンコーンカーンコーン


お弁当を食べ終わった後丁度本鈴を知らせるチャイムが鳴った


私達はそれほど急ぐわけでもなく、机を元に戻してからロッカーに入ってある教科書を取りに行くと

やっと椅子に座った



――――――――…‥


お昼後の授業は眠い

しかもよりによって私の大嫌いな数学の授業だから余計だ


なんとか目を開けて起きているのが精一杯で先生の話なんて右から左へ抜けてしまう


あー…つまんない

瞼は重くなる一方で


「…翠にノート写させてもらおう」




そう小さく呟いて夢の中へ落ちていった