「………ゔぅ」
強く打ちつけたのか時折うめき声をあげながらしばらくその体勢のままピクリとも動かなくて
流石に大丈夫なのだろうかと心配になって清水先輩のすぐ近くにしゃがみこんで様子をうかがう
「あの…大丈夫ですか?」
「……うん。みんな冷たい」
少しの間が空いたあと、返事が返ってきて
あーあ…と寂しそうに呟くと、よろよろと起き上がった
よく見れば私より随分小さいな…
そんな事を思っていたら清水先輩は体についた埃を払い終わっていて
「菜月ちゃんは優しいね。明日から菜月ちゃんに抱き付こうかな?」
フフッ♪と可愛らしい笑みを浮かべたまま上目づかいで私を見る
「えぇっ!?///」
不覚にもキュンとしてしまった
…この先輩にならいくら抱きつかれても良いかも
秋華みたいに癒されそうだし
なんて色々想像していたらバシンと派手な音がして
「黙れ変態」