「宮沢の一つ上で、もう卒業した先輩だ。たまたま部室へ遊びに来た時、突然柳井が二人を撮りたいと言い出してな」


「そうなんだ…」

本当に嬉しそうに笑い合う二人

見ているだけで私もつられて笑ってしまう和やかな雰囲気




不意にお父さんとお母さんの笑顔が脳裏によぎった

バカップルは昔からだもんねι


私は思い出し笑いをした後、麻山先輩にありがとうございましたと一言いってファイルを返す


「ん…」

麻山先輩はそれを受け取ると、棚へ戻しに行った


その間私は残り少しになった紅茶をちびちび飲んでいた