「すいませんι」
頬を抑えながら素直に謝る
でもちょっとからかったくらいであんなに強くつねることないじゃんか!!
なんて言った言葉とは裏腹に心の中では強気にキャンキャン吠えまくる弱い私ι
あとで腫れないかと心配したが、ティーカップに入っている紅茶の良い香りに誘われて一口飲んでみる
…苦い
思わず舌を出して顔をしかめたら、麻山先輩はククッと笑って
「砂糖ぐらい入れろよι流石に苦いだろ。隣に置いてあるのが見えないのか?」
言われるまま目線をティーカップの隣へ向ければ確かに角砂糖の入った小さなビンがちょこんと置いてあって
「……あっ!///」
私は恥ずかしくてビンの蓋を手早く開けると2つほど角砂糖を手にとって紅茶へ落とした
チャポンと音がした後、お皿の上に置いてあったスプーンで二、三回かき混ぜる
もう一度紅茶の入ったカップに口をつければレモンのほのかな香りと共に砂糖の甘味が広がってやっと美味しい…と思えた