癪にさわらない程度にニコッと笑ってみるが、依然として麻山先輩の顔が緩む様子はない
「あまり先輩をからかうと痛い目にあうぞ?」
「ひぃっι」
綺麗な弧を描いて笑う姿はまさに悪魔…尋常ではない威圧感に思わずゾクリと体を震わせた
次の瞬間
ムギュウ
頬に走る強烈な痛み
「いだぁ゙ッ!!!」
余りの痛さで悲鳴にも近い声が出る
それは麻山先輩が思いっ切りほっぺをつねったからで
「俺をからかうなんて百年早い」
痛がる私を見て満足したのかソファから離れると私を見下すかのように鼻で笑った
加減を知らないのかこの人はι