「…おい」
「へっ?…い゛っ!!」
麻山先輩に呼ばれた気がして徐に顔をあげた瞬間、スローモーションのように頭の上にげんこつが降ってきて
私は瑞希先輩の腕をすり抜けて頭を抑えたままその場にうずくまった
「麻山先輩…ちょっとは加減をかんがえてくださいι」
声にならない痛みを堪えつつ涙目で先輩を見れば
「かなり手加減したつもりだが?まぁ俺はどうせ目つきが悪くて人気が無い奴だからなぁ~少しくらいは痛くても良いだろ」
フッと私を嘲笑うかのように見下す麻山先輩
理由になってません(泣)
てかかなり根にもってるしι
「…助けてくれなかった麻山先輩が悪いのに」
思わず小さな声で本音を漏らせば
「ん?もう一発いっとくか?」
どうやら先輩の耳にしっかり届いていたようで…黒い笑みを浮かべる先輩
「え…遠慮しときますι」
やや顔を引きつらせたまま笑うと頭をフルフル横に振って丁重に断った
次くらったら絶対逝っちゃうι