「そういえば名前まだだっけ?俺は清水結城(シミズ ユウキ)。呼び方は何でも良いよ♪ちなみに2年だからいつでも遊びに来て」
「いつでもって…休み時間の度に俺の教室に来ているのは誰だよι」
間髪入れずに麻山先輩は悪態をつくと、結城のおでこを軽く小突いた
「いったぁ!!」
「大袈裟だろιいうほど痛くなかったはずだ」
「心が痛いの!!」
「意味が分からない事を言うな」
「もぅッ仁先輩の馬鹿!!」
ふぐみたいにぷっくり頬を膨らます結城先輩と、それに全く動じない麻山先輩
「クスッ…じゃあ清水先輩、よろしくお願いします」
まるでコントのような2人のやりとりが可笑しくて思わず笑みがこぼれる
私はクスクス笑いながら深々と頭を下げた
「こちらこそ♪」
清水先輩もこちらを向いて軽く頭を下げるとニカッと歯を見せて可愛らしい笑みを浮かべた