「「えっ!?」」
結城の声を聞いた刹那
みんなが誰だ誰だと口々に言い合いながら2人の体で隠れている私の姿を見ようとみんな身を乗り出していた
「え…と」
とりあえず自己紹介…かな?
「自分の名前ぐらい言えよ」
「むぅ~!!」
まだ諦めていなかったのか先輩は腰に回された結城の手を引き剥がそうとしながら言う
「あ…はい」
ですよねぇ~ι
私はとりあえず部員みんなが見えるよう中央に移動した
みんなは興味津々な目で私を見つめる
ゔぅ…今さらだが、緊張してきたι
少しでも緊張をほぐそうと大きく深呼吸をする
そしてみんなの目を見据えて
「あのっ…私、架山菜月って言います。どうしても写真部に入りたくてここにきました。よろしくお願いします!!」
勢いよく頭を下げてできるだけ大きな声ではっきりと言えば
しーん…
何故か誰一人喋ることはなく声の余韻が僅かに聞こえるだけで
あれ? なんかした?
理由が分からず恐る恐る頭を上げようとした途端
「いや~んすっごく可愛いこの子ぉ♪」
「んむぅッ!?///」