「最後だからこれくらいいいよな」



 俺は鞄からペンとメモをとりだし



 おもむろに書いた。



 かたづけをするのは君じゃないかもしれない。



 他の人に見られるかもしれない。



 気づいてもらえないかもしれない。



 捨てられるかもしれない。



 でもそれでもよかった。