引っ張られながらデザイン室に着いた。

ガラッと扉を開けると、私達が最後だったらしく一斉に注目を浴びた。

「あなた達。早く席に着いてくれるかしら?」

先輩っぽい綺麗な人が言ってきた。

「はい。すみません」

橘は笑顔で謝り、

「…ごめんなさーい」

真奈美はやや小さくなりながら謝った。

「まぁまぁ。それくらいにしときなよ」

綺麗な人の隣りにいたチャラチャラした人が言った。

その人を何となく見ていたら、目が合った。

手、振ってるよ…あの人。

「…ほら陽菜。早く!!」

真奈美に呼ばれて2ーCと札が置いてある席に着く。

「…では、皆さん揃ったところで私達の紹介をします。私は須藤 紗雪と申します。文化委員の副委員長を勤めさせて頂きます」

「みんなどうも~。委員長の春野 透馬で~す」

と、次々紹介が始まった。

ここの委員長、あの人でいいのか?

副委員長の人と代わった方がいいと思うんだが…。