気づいたらもう昼休みだった。

私、そんなに寝てたんだ。

「陽菜、お昼食べに屋上行こ!」

「…うん」

眠い目を擦りながら適当に買ったご飯を持って立ち上がる。




「気持ちいいね!!」

ん~と言いながら真奈美は背伸びをしてる。

…春はいい風が吹くし、私が一番好きな季節。

けど、私の中では一番…悲しい季節。

「陽菜?食べないの?」

「食べるよ」

とりあえず、食べよう。

「またコンビニ弁当だ!」

真奈美の批判の言葉を無視して食べ続ける。

「ったくもぉ!!」

ブツブツ言いながら真奈美も食べる。

私にとって、こんな何気ない時間が凄く大切に思う。

真奈美といるこの穏やかな時間が…。

一番落ち着く。

「…陽菜?」

「ん?」

「陽菜、泣きそうな顔してる」

「…大丈夫」

なんか分かんないけど、悲しくなった。