「陽菜~~!学校行くよ~~!」
ドンドン ドンドン

―…うるさっ!
近所迷惑じゃん!

「…うるさい、真奈美」

「やっと出てきたぁ~!遅刻するから走るよ!!」

「は!?嫌!!」

「はい、走るぅ~!」

そう言いながら真奈美は私の手を取り、走りだした。

朝は低血圧だから止めてほしい…。

――――……

「ギ、ギリギリセーフ!!」

「…ハァ…ハァ…」

疲れた。

とりあえず、教室に入り、席について、深呼吸をした。

有り得ない。家から学校まで走るなんて…。

もう二度としない。