「…無理に笑ってとは言わないけど、いつかは笑ってほしいな」

「……………」

辛そうな、泣きそうな笑顔で真奈美が言った。

答える事の出来ない自分に腹立つ。

…けど、これが私。

ごめんね、真奈美。

キーンコーン…

「あ!!お昼だ!!陽菜、ご飯食べよ?」

「…うん」

さっきとはまた違う笑顔で真奈美が言った。

教室に戻りお弁当を掴み、また屋上に行った。

「陽菜、またコンビニ!!」

「作る時間が無かったの」

と言ってサンドイッチをひとかじり。

真奈美は私がお昼がコンビニだと必ず、怒る。

「もぉ~!」

頬を膨らませながら怒る。

私の心配をしてくれてるって分かってるから、私は何も言わない。

いつも仕事が大変だから、食べ物に気を使えない。

真奈美にはそれもお見通しだった。