アタシの中では、昨日の出来事が鮮明に蘇っていた。


だから、凛乃の話もよく入っていかない。




「ちょ、那星ぼーっとしすぎ」



凛乃にチョンっと頭を叩かれて我にかえった。



「あー、ゴメン」




「昨日あったこと、思い出してたんだ?」






「あ…うん」



恥ずかしいけど、言う通り。



「凛乃が言ってたの…何なの?」



アタシが聞くと、凛乃はフフッと笑った。