「なにしやがんだ!」

笑える、女ひとりに抑えられてる醜い男。

「いい格好だね。あたしに喧嘩売るからだよ」

「てめっ・・・どーなるか解ってんだろうな?!!」

「ぇ?また笑って欲しいって?」

「!!!!・・・いい気になりやがって・・・おい!この女ボコせっ!!!」

男の日と声で人の男がやってきた。
そしてあたしの周りを囲む。

「お前を笑ってやるよ・・・」

男は楽しそうにあたしの顔を見て笑った。

後ろの男が顔めがけて拳を飛ばしてきた。
避けようとしたけど、男を掴んでいるせいで上手く動けない。
やばい、当たる・・・って時だ。

ヒーローっているんだって、初めて知った。

「はい、すとーっぷ★」

拳を突き出したまま、静止する男。
ゆっくりと振り返ると男の顔に掌がめり込んでいる。
というか、しっかり掴まれている。
ヒーローの掌で。

「女の子いじめるなんて最低じゃね?」

ヒーローはそのまま男を投げ飛ばした。
驚いたあたしは男を掴んでいた手を離してしまった。

「ちっ・・・行くぞっ!」

離したタイミングをしっかりと生かして、男共は情けなく走って逃げて行った。