指先までガタガタ震えてる気分で、どうにか会計を済ませて。

会計が済んで、あとは店を出るだけとなった所で。

「渡辺さん、ちょっと待って」

いきなり斎藤君はそう言ったかと思うとレジを抜けてすぐ目の前の商品棚に向かって。

バンドエイドの箱を1つ掴んであたしに差し出した。

「ケガ、してっから使って」