ランチタイムにひとりでいるのには、さすがにひとの目がはばかれた。


私はお弁当を持って、隣のクラスのちーちゃんのところへまた足を運んだのだけれども――。


彼女はもうあたらしくできた女の子のグループの中で、楽しそうに笑っていた。

私のこころが、サッと陰った。


もう、私のことなんて要らないんだ――。  


きっと、ちーちゃんだけでなく、由香やさっちんもあたらしい友だちに囲まれていることだろう。


私は、どこにも居場所がなかった。


……午後、体育とか体を動かす授業はないし。


部活に入っているわけでもないから、すぐ家に帰ることができるし。


お弁当……食べなくても、平気だよね。


私はそう思い、図書室へと向かった。


あそこなら、ひとりでいても、何もおかしくない。

いや、ひとりでいるのが当たり前の場所だ。


昼休みを、そこで過ごそう――。


と、廊下を歩いていたところ。


――コケッ。


私はまた、何もないところで転んでしまった。


お母さんが作ってくれたお弁当……巾着袋から飛び出して、とりどりの中身のおかずがぐちゃぐちゃと廊下を彩ってしまった。


「……」 


昨日打った膝に、バンソウコウ越しにまた鮮血が滲み始めた。


なんで――?


なんで私、こんな学校生活、送ってるの?