そんなメールを送ったことで、ちょっぴり気持ちがスッとしたけれど。


ああ、カズくんの件を、メールで相談した方がよかったかな、と、ちらっと思った。


けれども、内緒にしておいた方がいいかな。


……モヤモヤしたまま、このままカズくんとつきあっていけるのだろうか……。

なんてアレコレ考えていると、今度はメールではなく、電話の着信が鳴った。

「もしもし?」


『あー、ララちゃん? 俺』


「芳くん……ども、コンバンハ」


彼との初めての電話がなんだかくすぐったくて、コンバンハ、などと言ってしまった自分が可笑しかった。

『ああー。もー、俺ヤダ。自分の部屋いんの。眠れなくて、いい加減ムカついてきた』


「うんうん、解るよ。私も、寝つけないでベッドにいると、ナーバスになってくる」


『うん……。なあ、これから外、出ないか?』


「え?」


『もー、家でクサクサしてんの、ヤダよ』


「その気持ち解るけど――2時だよ」


『ララちゃん家、原付で20分くらいだから、行くよ。家の中で待ってて。花園町だったよな、家。何か目立つもの、近くにある?』

「ああ、うち、ローソンやってるから。自宅の隣に花園2丁目ローソンがあるよ」


『解った。今、行く』


「あっ……」


私の返事も聞かずに彼は、一方的に電話を切った。