「…………ゴメンな…情けない彼氏で…」

うぅん…健太は全然情けなくないよ…。

『情けなくない……』



「ハイ!お疲れ様です!!」

へっ!!!

『あっ!スイマセン!』
見ると私達は戻ってきていた。

私と健太は観覧車から降りてダッシュで逃げた。
『恥ずかしい……』

「だよな…」

『あれ?今何時だろ?』
私はケータイを取出しディスプレイを見た。

『6時だって!』

「もうそんな時間か……」

『ゴメン!私今日さ塾だから帰らないと!』

「そっか!じゃあ…俺は…ちょっと行って来るわ!!」

『うん…じゃあ…』

嘘……。

塾なんかない。