でも私は心を追い掛けることが出来なかった。

『ハァ……』

帰ってる途中も何回ため息が出るんだろう…?

『ただいま……』

小さな声で挨拶をして部屋に向かう。

『ぁぁぁぁ!!!』

部屋に入るなりベッドに倒れこむ。

♪♪♪♪♪♪♪~

ケータイの音楽が流れる。

見ると渚から。

『もしもし……』

「どうだった??」

渚はいかにも良い結果だと思っているのか声が高かった。

『何か…告白されてオッケーして逃げられた』

「ハァ!!!!意味不明!!」

『ぅぅっ!!渚ぁぁぁ!!』

また涙が溢れてくる。