「ヤッター!愛だぁぃ好きぃ!!」

そう…私はたまに見せる渚の無邪気な笑顔が好きなんだ。

キーンコーンカーンコーン!

少し遅く感じたけどチャイムが鳴った。

「ハイ!起立!!」

先生が教室に入ってきて挨拶をする。

「今日は!転校生を紹介する!って言っても!向かいの高校から来た人だ!」

向かいの高校って!!

健太がいるとこじゃん!
もしかして!健太の友達だったり!

有り得ないね!

「えっと!相川愛の彼氏の健太です!健太って呼んでな!」

パチパチパチ!

クラスの人の拍手の音。
健太??

私はまさかと思いながら前を向いた。

『健太!?』

「愛!来ちゃった!」

おい!!

来ちゃったって!!