最低な宝箱は
 開いても最低












  “サあ、ゴ馳走ダ”






 安心感を求めて、無意識に太ももに設置してるトランプに手が伸びる




 その瞬間、身体に強烈な痛みが走る





「ア"アぁぁぁぁ!!!!!!!!!」



“抵抗 希望 安心
そんナ物ハここ二はイラなイよ。
そウいえバ、お前ハ過去に苦イ思いヲしタナ”



「!!!!!
やだ・・・・それだけは嫌だ!!!!!」



“良ク視るガいイ、お前自身ヲ―――…”











 声が薄れ、代わりに見えるのは自分の部屋




 聖者になる前の、親と両親と住んでいた幸せだった時の・・・・・




「やだ・・・・ヤっ・・!!!」


『――――?』



 懐かしい声が聞こえ、塞いでた目を開ければ、ベッドの上で寝てる小さい私

 それを起こす母、母の隣に父がいるのが見える





『――――・・・――。』


『―――、―――〜』


『―――――!』




 何を話してるかは解らないが、見えるのはごく普通の家庭で、幸せいっぱいに微笑み合う両親と笑顔な自分






 それも、次の瞬間には全てが夢だと思い知らされる